ブリオッシュ編み その1

ブリオッシュ編みはこんな構造

ブリオッシュ編み(Brioche)はイギリスゴム編みともいわれます。2本の糸を使った編み方で一目ゴム編みにとてもよく似ています。ブリオッシュ編みを理解するために、その構造を見てみたいと思います。まず写真です。

ブリオッシュ編みはゴム編みと同じように表から見ても裏から見ても同じ表情に見える編み方です。2色の糸を使うのでとても混乱しやすいのですが、2色の糸は縦方向に半目、横方向に一目ずれて表裏対称に糸が通っています。編み上がりだけからその様子を理解するのは大変なので、図解するために絵を描いてみました。ブリオッシュ編みは次の絵のように見えます。

ここで赤い糸と青い糸があります。この絵では赤い糸が表編みになっていて青い糸が売ら編みになっています。ひっくり返すと逆に青い糸が表編みになって赤い糸が裏編みになります。

単純に裏編みになってるのでは無いのでややこしい

表編みの表情はメリヤス編みの表の表情と同じです。もちろん一目ゴム編みの表の表情とも同じです。しかし、裏編み側の表情はメリヤス編みや一目ゴム編みと異なります。一目ゴム編みでは裏編みの表情は横に「一の字」を並べたような柄になりますが、ブリオッシュ編みではカタカナの「ハ」の字を上下逆さまにしたような柄になります。どうしてでしょうか?

表編み側の糸はこうなってる

描いた絵の中に表編み側、つまり赤い糸がどのように繋がっているかを線で描いてみました。ここでポイントは、一目毎に縦方向に半分の高さの目があるということです。

裏編み側も全く同じ構造です

今度は青い糸にマークを入れてみました。裏編み側も表編み側と全く同じ構造になっているのがわかります。

重ねてみると

重ねてみるとこのようになります。ここで大切なのは「メリヤス編みで裏編みの時、横線になる部分には2色の糸が揃って2本とも入っている」ということです。

ブリオッシュ編みでは、二色の糸を一度に片方の色の糸で編みます。たとえばこの例では、赤と青の糸を同時に赤の糸で表編みで編むとします。すると「赤の糸を赤の糸で編んだため赤の糸は普通のメリヤス編みになります。青の糸を赤の糸で編んだところは編まれませんのでそのまま赤の糸と赤の糸の網目に引っ掛かった状態になります。」ここがブリオッシュ編みのポイントです。この部分がわかってしまえば、ブリオッシュ編みの理解がとても簡単になります。

何故半分ずれるのか

では何故半分ずれたように見えるのでしょうか?それは、編まれていない方の糸が編まれている方の糸を引き下げるように力がかかるからです。そのため最後に編んだ方の糸が編まない方の網目をスキップするときに前に編んだ方の網目を引き下げる力がかかるからです。